神奈川県鎌倉市の建築家による建売住宅の建築販売/注文住宅の設計及び建築/土地の開発分譲/売買・仲介・投資顧問・コンサルタント
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こだわりの建物仕様

 

設計にこだわる

■土地は、一つとして同じものは無い。
  

これは、某有名建築家の言葉です。

多くのビルダーの場合、何通りかの基本プランが事前に存在します。

土地の形状と既製品の間取りを照らし合わせ、土地に入る間取りをはめ込み、建築を行います。
そうすることで設計にかかる時間や手間(コスト)が省けるのです。

しかし・・・

そこには、建物に対し周囲の風土や環境を考慮する余地はありません。

 


~癖地や変形地は腕の見せ所~

■当社は、基本プランは存在しません。   
 

土地を観察するところから始めます。

一つ一つ、土地の癖を見極めることが大事です。

周囲の状況、交通、景色・・・
隣地建物の窓やエアコンの室外機の位置までも考慮する必要があります。

それらに基づいて、時間をかけて、設計します。

建物の形状、配置
駐車場の位置
エントランスの位置
玄関・階段・水回り
部屋の配置と収納の分配
窓の配置や高さの設定
それを担う屋根形状
バルコニーの位置や大きさ

考えることは多岐に渡ります。

既製品で収まるはずが無いのです。

有能な建築家は、設計の依頼を受けると、まず折り畳みテーブルとチェアを持って、その土地に行くそうです。
そして、文庫本と弁当を広げて、その場に一日座って過ごす。
そうすることで・・・

・朝昼夕の日の入り、影のでき方
・風の通り方
・近隣の生活動線、目線
・車や人の通行
・湿度、環境音、隣地の生活音
・におい

その土地の丸一日を感じることが出来きる。
視覚・嗅覚・聴覚・触覚・味覚
人としての五感を、設計に転換するのだとか。

 

 初期プラン 

 再考プラン 


■出来上がるのは、その土地だけのオンリーワンの家
 

はっきり言います。
家は、設計が命です。

最上は、有能な建築家に夢のマイホームを託すこと。
ですが、時間や予算の制限があり、全てがそうはいきません。

しかし、予算が限られていようが、設計には出来るだけ時間を費やす。

ラフ図面を手に持ち、現地に何度も通う。
住環境と図面をすり合わせながら、納得するまで手直しを加えることで、出来上がった建物は、土地に対するフィット感が全く異なるのです。

事務所での机上で、1日の打ち合わせで全て決めるなんて、あってはなりません。

 

 最終プラン 

■意匠を構想するのが建築士の仕事

 

 最終プランの完成パース 


建売住宅の場合「考える」という時間と労力が対価となります。それを削ることがコストダウンになるので、基本的に全てが決まり事で動きます。
外壁は、色も形も同じワンパターンのサイディング張りが殆どです。

そこには、何一つ創意工夫や街の景観を良くしようという考えはありません。

自分の夢のマイホームと全く同じ家が街の至る所にあったら、夢もへったくれもあったもんじゃない。(個人的な偏見)

街や周囲に自然と溶け込む。
鎌倉という地域に似合った家。

当社は、意匠性を重んじます。

 

 

 

構造材にこだわる

■輸入材が主流の中、地産地消で日本を応援する
 

一般の方は、自分か購入する住宅の内部構造材に何処産の何の樹種の材木を使っているかは解りません。

現代の主流は、北米や欧州からの輸入材「ホワイドウッド」です。
価格が安く、また数量が豊富にある。
日本の在来工法よりも外国の工法が増えつ続ける日本において、2×4・2×6等の外国の寸法で製材されたホワイトウッドが売れるのは理にかなっているのです。

しかし、現在日本の産業は疲弊しており、林業はその代表格となっています。

国産の柱は「芯材」が基本で、4寸の一本の柱を育てるのに最低樹齢50年を要します。
輸入材の柱は「集成材」「2×4」が殆どで、この場合、最低樹齢は10年だと言われています。
国産は5倍の手間ひまが掛かるのです。その時間軸がそのまま価格に反映されるのです。
よって、国産材はどうしても高額となります。

輸入材と同等の価格で国産材を納めようとすると、未乾燥材(グリーン材)を多用したり、品質の低い物を使うしか方法が無く、それが原因で「国産材は品質が安定しない」というような負のイメージを生み、日本企業が日本の材木をどんどんと貶めていく結果となっています。

しかし、本来、日本に根付いた文化とは、放っておいても「良い物を厳選して使い、良いものを造る」という良心ではなかったのか?

日本の企業に問いたい。
日本人の良心を捨て・・・
利益を生み出すだけで良いのですか?

個人的にメイド・イン・ジャパンに勝るものは無いと思います。材木もしかりです。
良いものを使い、しっかりとした対価を払う。
それが本来あるべき、日本人の姿です。

「安かろう悪かろう」の市場原理を、そろそろ覆しましょう。

当社は、「がんばれ日本」を掲げます。
微力ながら、鎌倉の地で国産材を使い続けていきます。

 

 
■日本有数の銘木の産地、紀州産の材木
 
 

最近、よく「国産材のひのきを使用!」という広告を目にします。
お客様からすると「国産材なんて凄い!」と目を引きます。ただし、気を付けなければならないのは、その品質です。国産材が全て良いと思うのは間違いです。

牛肉でも、松坂牛と無名ブランドでは、値段が5倍も異なります。木材も同じです。
「国産」という文字に惑わされてはなりません。
また、国内で表示偽造が当たり前のように行われている現在、消費者が、材木の良し悪しを見極めるのは極めて困難です。
プロでも難しいのですから。

日本で銘木の産地とされる地域があります。
秋田・木曽・東濃・吉野・紀州・美作・土佐 etc・・・
当社は、県土の77%が森林である紀州(和歌山)産の高品質の檜・杉を建売住宅や注文住宅に使用しています。

毎回、一棟ずつ注文し、一棟ずつ製材。
一棟ずつ、陸送で現場に送られてきます。

 
■日本全国に名を馳せる材木店「山長商店」
 

紀伊半島に約5000haの自社林を持ち、林業・素材生産・製材・プレカット加工・販売までを自社グループで一貫生産体制を確立した、日本を代表する木材製材会社です。
日本の無垢材でトップレベルの品質を誇ります。

産地や生産者が不明瞭で、供給量や品質が不安定である国産材の定評を解決したシステムを自ら構築。

一本一本に全て異なるシリアルナンバーが付き、乾燥率や強度、産地照明までを刻印した山長商店の材木は、「木材性能の見える化」を徹底して、国産材の意識改革を担い、さらに、山長ブランドのこだわりや品質を証明します。

今までの無垢材製材品は、乾燥が不十分で狂いが大きく強度にもバラツキがあり、品質の見極めも非常に難しく、強度と安定が求められる構造材としては「集成材」のほうが向いているとされてきました。

山長商店が取り入れるJAS機械等級区分構造用製材は、新しい国産材の基準として注目を集めています。

表面割れの少なさと、低い含水率を両立させる高い乾燥技術と全量検査による徹底した強度・含水率管理を実施し・・・

「集成材」とほぼ同等の精度を持つ無垢材を生産することに成功しています。

 


 


<上記林業及び材木写真は、山長商店のHPより転載>